第1674回例会

2023年1月16日(月)下谷神社 12:00~ 参拝
「新年移動例会」

1674回NO.1664



花柳基会員、杵屋五吉郎師による踊り(新年移動例会)

【踊りの解説】

○長唄 七福神

現在に伝わる長唄の中では、最も古いとされる曲のひとつ。

「七福神」という題名にもかかわらず、歌詞に登場するのは恵比須ひとりだけ。

古代神話で海に棄てられた蛭子という神様を、福をもたらす恵比須様の正体として紹介している。歌の後半は「引く」という言葉に関連のある事柄を集めた「ひくものづくし」

赤い雲がたなびく夜明けの空は、新しい一日の始まり。

荷物を積んだ車に、七福神が乗った宝船。

豊かな恵みに世は栄え、若い衆が引く網は大漁を、山田の鳴子は実りの秋を連想させます。

お正月の宝引、祇園祭の山鉾引き、神楽に勇む神馬。

長唄の中で最も長く唄い継がれてきたこの曲は、人々の心をはずませ、幸せを引き寄せる、めでたいものづくしの曲でもあるよう。

滝流し

「勧進帳」の中で、富樫にお詫びに酒を振る舞われた義経一行、お礼に弁慶が舞を披露する。義経と家来たちを先に立たせ、その後自分も後を追って行く。

ここで弁慶が踊る「延年の舞」のときに、まるで滝が流れるように唄と音楽が切れ間なく流れ続ける。